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いらっしゃいませ!!
  





「子どもと折紙」というタイトルで、日頃感じていることを書いてみました。(橘由美子)


○折紙教室

◆折り紙を習って、なんになるの?

「先生、友達に折り紙、習ってるって言うと、『何ーそれー』って、馬鹿にされるんだよ。」  
これは、中学2年の女の子の話し。

「みんなはどう?」と、聞くと、「そうだよねー、似たような事、言われた」と、返って来ました。

子供達の顔は、悲しくて、悔しそうです。
「折紙は好きなんだけど、馬鹿にされるのは、いや」
さあ、解決してあげなければいけません。

私はこんなふうに答えてみました。
子供たちに聞いてみます。どうして馬鹿にされるの?


■小さい子の遊びだから
   ・・・遊びは芸術になるよ、小さい頃からつづけていると難しいものも折れるようになるよ。

■かっこわるい、古臭い
   ・・・日本は、歴史のある国だから、洗練された文化を育てる事ができたの。
      基本がしっかりしているから、創作もたくさん出来ているよ。それから、外国へ
       持っていってごらん、みんなびっくりするよ

■為にならない、役にたたない
   ・・・集中力は受験のときすごく役に立つ。
      でも、テストのとき折りたくなるのは、リラックスするせいかな。ボランティア活動したり、
       幾何学的な考え方を家や車の設計に活かしている人もいるよ。

折紙のすばらしさを充分知っている私達ですが、
子供達へ伝えることが出来ているでしょうか?
是非、御自分の言葉で、真剣に伝えてあげて下さい。

◆子供達の教室運営のコツ

折り紙教室、とくに、級制度のクラスが軌道にのってくると、和気あいあいとして、
サロン化してきます。よいことですが、けじめが大切です。

「前彼と、別れたんだ?」
「えーまたーでも、誕生日、待てばヨカッタのに」
「もちろん、そうしたよ」と、こんな話が聞こえてしまっても、聞かなかった事に。

先生の批評や友達の事。
ストレスや小さな悩みは、おしゃべりで発散させてあげましょう。

ただし、個人的な悩みには、真剣に。
「ホームステイ先で、シャワーが3分しか使えないんです。どうやって洗ったらいいんですか?」
えー!

けじめをつけるには、先生が生徒のなかに入る事。
そして、横にいる子に「何処を折ってるの」と、声をかけます。ちょっと、緊張!!させます

「ボツの先生!」私のニックネームです。
はい、折りあげた作品をかかなり、「ボツ!折り直し」させます。

ただし、ここだけの話ですが、8〜10級ぐらいの時に、そのまま協会へ送る時があります。

それは、子供達に本当に協会でチェックしてる事を教える為。

間違いが訂正されて戻ってくると、「本当なんだ!」と、がんばるのです。
これは、講師と、協会の信頼関係プレー!

5〜6級になると、折り直すのが面倒で見えないところをごまかすことがあります。
「え、やっぱり見つかりました?へへ・・」 むむ!油断ならない。

1〜2級になると、「これで、出してもいい?」と、聞いてみます。
「やっぱり、折り直します」と、言う時は、出来上がりに納得してない時です。
会心の作を送ってあげましょう。

◆「先生! 後輩が心配です・・・」

大学生2人が、教室1時間前に話しをしたいと、来ました。
事前にどういう風に話そうか話し合って来たそうです。

「この頃、教室がおしゃべりが多く、規定作品の提出も少ないようです。
「きびしく、やさしい、モットーが、崩れかけてる気がします。
折り紙をやって良かったと、思うから、後輩達が心配です。」と、
真剣な顔で忠告してくれました。

保育園の頃から習い続けた2人だから、教室の変化に気付いたのでしょう。

良い教室を続けてほしいとの願いを込めた意見だったと、思います。
反省するとともに、2人の成長が嬉しく、励まされました。

◆コーチングについて

私は、ある伝手から、「コーチング」という考え方を知りました。

はじめて耳にされる方も多いと思います。
「コーチング」とは、人の能力を開発することで、
そのお手伝いをする人を「コーチ」とよびます。

「指導」や「教育」が知らない事を教え込むのに対し、
「コーチング」は本人固有の特性を引き出して、自発的な行動を促します。
子供の場合は、生きる力を育てることを応援します。
具体的には、親が子供の話しを聞く技術を身に付け、自立をうながします。

そして、愛することと、責任と、人の役に立つ喜びを教えます。

長い間、子供達に折紙を通して伝えて来た技術や考え方と重なると思い、
ご紹介させて頂きました。

たまに、子供達から、友達や親にも言えない、深刻な相談を受ける事があります。
そういう時、子供の可能性と、幸せな生き方を、伝える技術の必要性を感じます。
全国で技術養成の講座が展開されています。
興味のある方は、インターネットで調べてみて下さい。

○興味の継続のさせ方

◆折紙協会の制度の利点

私が折紙教室を始めたのは、20年前でした。
2才の娘のスポーツクラブのお友達7人に教え始めました。
あっという間に40人に増えてしまい、アパート前の道路が自転車でいっぱいになり、
近所から苦情がきたものです。

折紙教室を始められる方は、このようにお友達が集まって出来た方が多いようです。

途中から公民館に場所を移しましたが、子供の預け所と、勘違いなさる親もいました。

折紙協会の講師である事を説明し、折紙を通して子供達の自立を促したい事をお話し致しました。

ところが、高学年になった頃、このままではつまらないなと、思うようになりました。
折紙を折って、楽しく遊んでいるうちに、技術がついてきていたのです。
そうすると、もっと難しい作品を折りたくなります。
図書館で借りた本のかっこいい作品を折ってみたくなります。
そこで、折図を勉強してみない?と、言う事になりました。
  
協会の級制度の良いところは、折図の勉強が10級から1級まであり、
半年で1級づつ上がっていくので、励みがつく事、
最終博士号取得というかっこいい目標が出来ることです。

また、月刊誌の毎号に級制度の説明がのっているので、親に説明しやすいのも、利点です。

個人の教室から、日本折紙協会というおおきな組織で見てもらえるという安心感があります。

私の教室では、5年生からスタートして、中学3年生で博士号取得し、
高校受験の内申書に書き加えてもらいます。

◆保育園・小学校・中学校・高校・大学

長く続けてもらうためには、講師が、各年代での目的意識をはっきりもつことです。
幼児期には、家族に一緒に参加して頂き、
折紙を通して、しっとりした愛情のふれあいを大切にしてもらいます。

小学生になると、いろいろな事に興味が広がります。
友達と一緒が好きな頃ですから、友達をあっと言わせるものが、よいようです。
年齢の差が大きいので、共同製作は、盛り上がります。

中学生は、部活がはじまると、折紙教室を止めることを考えます。
特に、子供より親が。自分から進んでくるように、促します。
不安をたくさん抱える時期なので、ほっとくつろげるよう配慮してあげます。
また、小さな子の教室の先生になってもらったり、地域の行事に参加して、
折紙の体験学習を積極的にしています。

高校生になると、教室では、折紙講師資格取得に向けての4ヵ国テキストの勉強になります。

小学生、中学生のリーダー的存在になります。
この教室の最大の特徴は、縦の関係が出来ることです。

突然、茶髪、ピアス、ミニスカートと、変身して来るのでびっくりさせられますが、
小学生、中学生のあこがれです。
高校生の折り上げた作品を見本としてみせたり、課題を与えて皆をまとめさせます。

大学生は、個人によって、授業の受け方が違いますから、なかなか教室へくることができません。

たまに来ると、後輩達は大喜びです。
大学の情報、お洒落の仕方、恋の悩みの相談にのります。
作品は個人別で難解なものにも、取り組みます。
講師の資格を持っていますので、よく、折紙イベントのお仕事をしてもらいます。

◆イベントの折紙教室の講師も体験

私は教室の生徒のみなさんが折紙を習うだけに留まらず、
人に教えて喜ばれる体験をしてほしいと、思います。
ボランティアでもよろしいのですが、チャンスがあれば、
仕事として責任の伴う指導を体験すれば、指導技術も向上しますし、自信にもつながります。

高校生から、80才の方まで、いきいきと、楽しそうに指導していらっしゃるのを見ると、
折紙は、一生続けられる大切な友達だと、確信出来ます。




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